ウォール街のプライベート・ブロックチェーンは「底辺への競争」とイーサリアム支持者が警鐘

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ウォール街の「独自ブロックチェーン」ブームに警告の声

大手金融機関が次々と独自のブロックチェーンシステムを構築する動きが加速していますが、この流れに対してイーサリアムの推進者であるRaman氏が警鐘を鳴らしていると報じられています。同氏は、各企業が閉じたシステムを競って開発することを「底辺への競争(race to the bottom)」と表現し、長期的な価値低下につながると指摘しました。

出典: CoinDesk

プライベート・ブロックチェーンとは何が違うのか

ブロックチェーンには大きく分けて2つのタイプがあります。

パブリック・ブロックチェーンは、誰でも参加・閲覧できる公開型のシステムです。ビットコインやイーサリアムがこれにあたります。世界中の誰もが取引を確認でき、透明性が高いのが特徴です。

一方、プライベート・ブロックチェーンは、特定の組織や企業だけが管理・アクセスできる非公開型です。金融機関が顧客情報を扱うために独自に構築するケースが増えています。

たとえるなら、パブリック型は「誰でも閲覧・編集できるWikipedia」、プライベート型は「社内でしか見られない企業の内部データベース」のようなものです。

なぜ「底辺への競争」なのか

Raman氏が懸念しているのは、各金融機関がバラバラに独自システムを作ることで**相互接続性(インターオペラビリティ)**が失われる点です。

異なる銀行のシステムが互いに通信できなければ、送金や決済のたびに仲介が必要になり、ブロックチェーンの本来の利点である「効率化」や「コスト削減」が薄れてしまいます。それぞれが独自規格を主張し合うことで、結果的に誰も大きな恩恵を受けられない状況——これが「底辺への競争」と呼ばれる理由です。

また、パブリック・ブロックチェーンであれば、一度構築されたアプリケーションやサービスは他のプロジェクトでも利用できます。しかしプライベート型では、その資産が組織内に閉じ込められ、エコシステム全体の成長につながりにくいという課題があります。

初心者が知っておくべきポイント

この議論は、仮想通貨の技術がどこに向かうかを考える上で重要です。金融機関がブロックチェーン技術を取り入れること自体はポジティブな動きですが、その方法次第では本来の革新性が失われる可能性があります。

イーサリアムなどのパブリック・ブロックチェーンは、誰もが自由に参加できるオープンな仕組みを重視しています。一方で、規制や顧客保護の観点から、金融機関がプライベート型を選ぶ理由も理解できます。

今後、この2つのアプローチがどのように共存・統合されていくのかが注目されています。投資判断においては、技術の方向性だけでなく、業界全体の動きを冷静に見守ることが大切です。


本記事は情報提供を目的としたものであり、投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

出典

元記事: CoinDesk